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君を待っていた!アーバンイヤーズのヘッドフォン [物と暮らし]

去年の秋くらいから、使い勝手の良さそうなヘッドフォンを探していました。
家電店に行くと、しばしば音響機器のコーナーに目を通しました。

以前、真剣に購入を検討をしたものは、ネットで評判を確認すると、
”壊れやすい”という決定的に購買意欲を殺ぐ品物であり、
それ以来ヘッドフォン購入は棚上げになっていました。

納得できる品にどこでどうめぐり合うかは、本当にわかりません。
買う気があって探すより、買う予定がなかったのに見つけちゃった!!
というパターンが思いのほか多いものです。

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グレーの陰影のみが商品の存在を伝える化粧箱。
この箱のデザインだけでも目を引く雰囲気がありました。

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箱を開ければ、パズルのように紙が折り込まれて商品を梱包されています。
見ていて気持ちいいです。

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三角形の形にぴたりと沿うように収められています。
無駄なスペースがなく、バンドのクッションがそのまま緩衝材がわりになっている様子。

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urbanears (アーバンイヤーズ)というスウェーデンのストックホルム発のブランドで、
これはPLATTAN(プラッタン)というシリーズのタイプです。

このイヤーパッドは密着度も高く、小さめのパッドの割に遮音性もしっかり備えています。

また、しっかり耳を押さえるので、
耳にぴったり合わせれば多少のヘッドバンギングをものともしない装着感が得られます。

しかしながら長時間の使用となると、側圧で少し耳が痛くなってしまうかもしれません。
映画一本くらいなら、私は気になりませんでした。

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ヘッドフォンをたたむと、余ったアーム部分にコードを巻いておくことができます。
そしてこの状態は「スパゲティ」と呼ばれます。(ここでのみ。)

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アームの伸縮によってパッドの上下位置が調節できます。
箱状の部分が持ちやすいので、頭につけながらの微調整で最適な位置を探しましょう。

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コードの途中にスマートフォンやスカイプに対応するマイクとリモコンが付いていて、
ヘッドセットとしての使用が出来ます。
今のところ私には縁のない画期的なシステムを標準搭載しています。

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ありそうであまりなかったこの仕組み。
ヘッドフォンそのものにジャックがあり、ふたり以上で同時に音楽などを楽しめます。

単純にヘッドフォンが簡易延長コードとして機能すると考えてもいいと思います。

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ドーナツ状のシワの少ないタイプのイヤーパッド。
中央にはスポンジが埋め込まれています。

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薄いクッションの入った生地で覆われたソフトなアーム部分。
装着感の安定に一役買っているのは間違いありません。

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こういったブランドネーム、たいがいパッドの表に刻印されているものですが、
外観のシンプルさを大事にしているのだと思います。
ヘアライン仕上げのメタルパーツを埋めてネームプレート風な仕上がりです。

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箱の中には、アーバンイヤーズのイヤフォンのカタログ、
ブランドマークのシール、接続プラグも同梱されています。

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マークひとつにも色々な意図が込められているらしく、
わざわざシールを作っているあたりちょっと他とは違うところ。
マークっていいもんです。

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このカタログはとても遊び心のある印象的な写真がいくつもあり、
私は思いのほか時間を忘れて眺めていました。

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このヘッドフォンの一番好きな部分。
手にとって眺めているだけでご飯一杯食べることができるかもしれません。

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構造、質感、デザイン、どこをどう見ても好みのストライクゾーンに当てはまります。

君を待っていたんだよ!とばかりに、願いが通じたような素晴らしいヘッドフォン。

中島みゆきの音楽もマイケル・ジャクソンの音楽も、
今までと一味違う迫力と厚みのある音で楽しむことができる…なんて素晴らしい。


あまりごつくなくて、デザインの良いもの。
高額すぎず、値段並みの音質をきちんと備えているもの。

こういった中堅どころのヘッドフォンをお探しの人には本当におすすめです。
色も10色以上あり、きっと好みが見つかるはず。

2011年度”マイ”グッドデザインアワード、「金賞」を受賞しました。

おめもじでした。

Urbanears(アーバンイヤーズ) The Plattan Headphones (Army アーミー グリーン)



タグ:雑貨 音楽

自分の文章、日本語に見えるだけ? [本と暮らし]

こうして、誰から頼まれたわけでもなく、ブログを持ってときどき文章を作っている。

パソコンのおかげで「書く」ことが効率的になったことで、文章を作る頻度と量は増えている。

でも、だからといって文章力が等しく向上しているか、というと残念ながらそうではないらしい。

書きたいものがあったとき、持っているボキャブラリーの中から、
組み合わせ慣れたことばのパターンを当てはめて文章の体裁を繕っている。

その作業の中で書ける文章がいくらかパターン化されてきていることを感じて、
最近、自分の作り出したマンネリズムに対する「飽き」が無視しきれなくなってきた。

例えば、前にも似たような言い回しをしたな、とか、
自分が新しく感じたことを表現するために、
ピタッと当てはまる言葉を探す前にすでに使ったことのある表現で代用して済ませてしまったり、
使っている書き言葉の手ごたえを感じにくくなった。

わざわざ公開しているブログなのだから、
もちろん読まれることを想定して書いてはいるけれど、
むかし書いたものに再び目を通すと、読むのがつらくなることがあり、いたたまれない。

そうしてときおり、文章を推敲して、言葉尻を直したり、不要箇所を消したりしている。

たまに国語に関する図書を借りて読むのだけど、
いきおい手に取った林望さんの著書、「日本語の磨きかた」を読んでしまったことで、
自分の文章力がどうにかならないかを考えはじめることになった。

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これを読んでいると、つい自分の文章のこととに重ねてしまい、
反省しがちな気分にもなってしまうのだけど、
ひとつ救いの光明を感じることばも見つかった。

書いた文章を客観的に判断することが、上達への第一歩ということで、
自己批判できるうちは、まだ発展できる余地があるんだな、と思えたことで希望はつなぎとめた。

技術的な巧さがなくても面白い文を書く人もいる、
反対に文章の作り方が巧くても面白みに欠ける人もいる、と様々な文章があるという。

この本で個人的に面白かったのは林望さん自身が森鴎外の文章に影響を受けていて、
尊敬の念も確かにうかがえるのに、
鴎外の文はある面で非常にわかりにくいとズバッと爽快に斬っているところ。

けっして森鴎外のような文豪でもおだて上げて誉めそやすわけでもなく、
冷静な視点で文章のこと、ひいては古文を含めた日本語のことを論じる姿勢に私は惹かれていた。


文章の面白み、それはいったい何なのか、ということを考えたとき、
まだ自分にはことばにすることができないのだけど、
これについてはブログをやっているうちはずっと考え続けていけるテーマになると思った。

おめもじでした。

日本語の磨きかた (PHP新書)



タグ:読書

今日から家を預からせていただきます。 [ハウスキーピング]

昨日、母と親しい付き合いのあったご近所のご夫妻が、引っ越しをされました。

そして、引っ越し後の空いた家は、買い手がつくまで風通しのために住む人がいた方がいい、
ということで一ヶ月ほど前に私に話がありました。

ふだん、奥さんとは家の周りですれ違ったときに挨拶をするくらいで、
私自身、直接付き合いがあったわけではなかったのですが、
先日16年ぶりくらいにお宅を訪問して挨拶などしたりしていました。

昨日は午前中に業者さんによる荷物の搬出があり、午後は部屋の掃除が行われました。
すでに結婚して家を離れた娘さんも手伝いをかねて一時的に戻ってきていました。

私は昨日、午後から仕事があり、掃除や荷物の搬出のごたごたとした中で、
”よろしく”と、最後にお互い挨拶してまわり、お宅をお邪魔しました。

今までほとんど私とは直接関わりがなかったご家族でしたが、
お土産や食材のおすそわけなど間接的にお世話になっていた事を思い出しました。

あらためて思うと、あんな良い人たちが去って行かれるのか、と思うと
久々に”さびしさ”を感じて、きゅう、と胸の詰まるような思いが湧きました。

まだ掃除の最中の家を出たとき、
これで仕事から帰ってきたら、あの家には誰もいない、
何とも言えない寂しさや家を預かる責任の実感、”離れ”の家ができたような喜び、
言葉になりきらない、様々な感情がないまぜになっていました。

終わりは始まりとワンセット。終わりばかりを眺めてしまうのは今だけでしょう。
ご家族の新しい家での暮らしに祝福を。

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ご夫妻は家の中を完全に空っぽにしたわけではなく、
私が出入りすることと、家の維持のために
カーテンやブラインド、マットにスリッパ、トイレットペーパー、LANケーブルなど、
一部の家財や備品を残しておいてくださいました。

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壁には私の好きな出窓があり、
窓を開けていると風通しが良く気持ちいい風が流れます。

この出窓のスペースには昔、ガラスの小さな工芸品がたくさん並んでいて、
その情景に憧れを覚えたまだ小学校低学年の当時、
小さなガラスの動物の置き物を欲しがったことを覚えています。


昨日の時点で、掃除が済み、だいぶきれいになっていました。
私は家の掃除はけっこう好きなので、これからも掃除を進めていくつもりです。

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身体をかがめて覗かないと気付かないカウンターテーブルの下、
シミのような汚れを拭いてみたり。

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キレイになりました。
物が置いてあった裏の壁紙のシミなど、簡単には落ちない汚れもありますが、
できる範囲でどんどんキレイにしていこうと思います。

物がほとんどないので、掃除のしやすさは抜群です。

ただ、家に残った汚れというのはそのままご家族の生活の痕跡でもあるわけです。
色んな汚れを見る度に、ここではこんな風にしてたんだろうな、とか想像してしまうんです。

誰もいない部屋の中で人の気配を想像してしまう、独特の切なさと寂しさ。
私はまだ感傷的になりがちで掃除をしています。

しかし。ご家族の財産であっても、いずれ私が出入りすることはなくなる空間なので、
そういった感情のエネルギーも掃除しながら浄化させて、クリアーにします。


まだ水道も電気も停止中、私の方で使用契約を済ませ、順次ライフラインの方も整えて、
別荘的に快適に過ごせるよう、手を加えていきたいと思います。

ハウスキーパー、始めました。(笑)

おめもじでした。

奇妙なカタチ。使徒のカタチ。 [愉快な必要ムダ]

「エヴァンゲリオン」というアニメ作品はご存知でしょうか。

この作品には「使徒」と呼ばれる主役のエヴァンゲリオンと戦う敵キャラクターがいます。

エヴァにはワケのわからない独特の風体の使徒がたくさん登場します。
私はどうもこの使徒のデザインが好みとマッチします。

何の因果か、先日この使徒をミニチュアフィギュアにした
「使徒のカタチ」という商品をお店で見つけてしまい、ちょっと考えて買いませんでした。

でも後日、手に入れてしまいました。

穴掘りが得意です。
正八面体をキャラクターにしちゃったアンビリーバブルな第6の使徒(ラミエル)です。

シンプルなシルエットながら意外と作りが凝っていました。
破壊光線の発射も上手です。
樹脂のウラ側から薄くシルバーが吹かれていて独特の光沢があり、青がキレイに見えます。

目標は第17装甲板を突破。
フィギュア本体が透明なので青いライトで光らせると幻想的で、
なんだか劇中のテクスチャーに近くなってますますキレイに見えました。

劇中での使徒は、マシンガンもミサイルも受け付けない強敵なのですが、唯一弱点があり、
「コア」と呼ばれる赤い球体部分を壊されると、一発で退治されてしまいます。

日本中の電気を集めて壊します。
実はこの赤いコアがフィギュアにもちゃんとあったんです!

明るい光に透かしてはじめて見える程度で、まともに写真に移すのも一苦労。
また海面のような波打つパーツをはさんでいて、
よ~く見るとただの正八面体ではないコダワリがありました。

写真を撮っているときに初めて気が付きました。
私のように全然気が付いていない人も多いんじゃないかと思います。
お持ちの方はよく見てみてください。(笑)


N2航空爆雷もまるで歯が立ちません。
もうひとつ気に入ってしまったのが、
カラフルな目玉の化け物、第8の使徒(サハクィエル)。

こっちでなんとかする、ミサトさん!
とんでもなく巨大で、このなりで大空から落下してくるショッキングな使徒です。
特定の場所をめがけて墜落する意志を持つ巨大隕石みたいなキャラクターです。

目から怪人が飛び出てきます。
ハト除けになりそうです。
たくさん並べたらハトもヒトも近寄らくなくなりそうです。

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輪郭の突起が光った独特な写真が取れました。

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今回のお気に入り2つ。
シンプルなものと複雑なもの、一色と多色。

あまりこういうものを置いておくと部屋が散らかるからよせばいいのに、
どうしても好きなので気に入ってしょうがない。
しょうがないな、と思いつつ手にして満足…面白いカタチ。

おめもじでした。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版 使徒のカタチ BOX (食玩)



タグ:雑貨

電気いらずで除湿ができます。 [物と暮らし]

夏至の日を境にいきなり夏まっさかり?湿度もジワジワ上がっています。

蒸し暑さの増す今日この頃、去年から目を付けていた除湿機を買いました。

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これはいわゆる「家電」に属する商品ではありません。
タンクもない、電源スイッチもなければ、コードもない。
「非電化除湿機」という電気を使わない除湿機です。

除湿したら乾かしてまた使う。それだけのシンプルな仕組み。

これは「非電化工房」という電気に依存しない道具の販売、
暮らし方を提唱しているHPで注文しました。

フレームの中に除湿剤を含んだ「ろ紙」の組み込まれた黒いホルダーが並び、
そのろ紙が湿気を吸収する構造となっているため、電気を使いません。

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ハンドルには”アトリエ・ノン・エレクトリック”
非電化工房のサインの入ったシールが貼られています。


買っておいてなんですが、本当に除湿できるのかを確認してみたくて、
段ボールを開けて、まだビニールに入った除湿機の中に、
無印良品の湿度計付きデジタルクロックを放り込んで、数値を観察してみました。

すると、湿度73%の表示が68、65、59、と急速に低下して行きました。(!)
ほんの2~3分で湿度の表示は50%まで低下し、確かに除湿能力があることがわかりました。

湿気をたっぷり吸収すると、ライトブルーの「ろ紙」が、大和言葉で言えば浅葱(あさぎ)色が、
ピンクに変わります。 大和言葉で言えば~石竹(せきちく)色に変わります。

非電化工房のホームページの説明では、1.0~1.5リットルほどの吸湿能力があるそうです。

そして、この除湿機は”天日干し”をすることで、ふたたび除湿能力を取り戻すようです。


保護フィルムはがしてません。
天日干しの際は付属のケースをかぶせることでより乾燥が早まるとのこと。
透明なプラスチック段ボールのような材質のカバーケースが付属しています。

これはきっと炎天下にさらされた車と同じで、
透明なカバーは光といっしょに熱を通して、暑くなった空気を逃がしにくい。
熱吸収率の高い黒いホルダーのろ紙はどんどん暑くなって乾燥が早まる。
…きっとこんな仕組みなんだろうと思います。

非電化除湿機は置いておくだけで随時、湿気を吸収するので、
冬場など除湿の必要のない時はケースをかぶせておくことで、
除湿をストップさせられるようです。

電気を使わない、消耗品を使わない、メンテナンスすれば永く使える。
でも素早く除湿はできない、再生には日差しと時間が必要でもあります。
いいじゃないですか。そのくらい。非電化除湿機にナンダ!カンダ!は言いません。


私の部屋は湿気のこもりやすい場所なので、除湿機はこの夏大いに活躍してくれそうです。

さいごにひとつ。非電化除湿機は世の節電指向にのっかって買った、わけではありません。
去年注文できていたら、とっくに買っていました。
私は世の流行に乗りたくない”あまのじゃく”なのでアピールをしておきます。(笑)


おめもじでした。
タグ:雑貨

アリエッティの洗濯バサミが大事。 [借りぐらしのアリエッティ]

「借りぐらしのアリエッティ」公開からもうすぐ1年、6月17日にDVDとBDで発売になりました。

これから翔の部屋まで登ります。
お久しぶりです。アリエッティとはごぶさたしてました。

私にこれはつけられません。
DVDを買うと、アリエッティの洗濯バサミの髪留めが先着購入特典としてプレゼントされました。

これは公開当時、劇場やローソンなどで販売されていたものとほぼ同じもののようで、
私は買わずに見送っていたのですが、手に入っちゃいました。


この髪留めとして使われる洗濯バサミ、
劇中ではアリエッティの心情を表現する小道具として、うまく機能していたのが印象的です。

アリエッティは常に洗濯バサミを付けているわけではなく、
はじめての”借り”に出向く支度の仕上げとしてはじめて髪留めを付けます。

それまでボリュームのある長い髪をした女の子らしい印象だったのが、
髪をまとめることで、ポニー・テイルになり、活動的な印象に変わります。

”さぁ、いくぞ、”というアリエッティの意気込みが髪型にも表現されているのがわかります。


次に髪留めが用いられるシーンは、
アリエッティを見つけて、小人とコンタクトをとろうとしている翔という少年に対して、
”これ以上関わらないでほしい”という意志表示をするために、
アリエッティが単身、翔の休む家の2階へ向かうときの支度のシーンです。

このときは、はじめての借りの時とは打って変わって、厳しい表情を浮かべています。
アリエッティは不器用ながらも責任感のある女の子です。

アリエッティは翔の部屋の窓のそばのツタの葉の裏に隠れながら、翔とはじめて会話をします。
そのとき、カラスがアリエッティを見つけて飛びかかってくるのですが、
勢いあまったカラスは網戸に首を突っ込み、激しくもがいて暴れます。

すぐそばにいるアリエッティは葉から振り落とされそうになりますが、
翔は葉っぱごとアリエッティを手に包み、自分以外の人間に見つからないように、かくまいます。

このあと、無言でこっそり翔のもとから立ち去るアリエッティでしたが、この翔の振る舞いから、
翔は危害を加えるような人間ではないかもしれない、と思うようになります。

行動を開始するとき、緊張感のあるシーンでは洗濯バサミで髪をまとめてます。
「髪をしばる」それだけで少し気の引き締まった表情が出るのが面白いところです。


アリエッティは物語の後半にさしかかるあたりからずっと、髪留めを付けていますが、
最後の最後にアリエッティは髪留めをはずします。

それはアリエッティと翔との別れのシーンです。

アリエッティたち家族は人間に見つかったがために遠くへ引っ越しをするところで、
翔は、あさってに患っている心臓の手術を控えています。

別れを惜しみながらも、お互いの行く末の健闘を祈り合うような別れ際、
翔は、一粒の角砂糖をアリエッティに手渡します。

それを受け取ったアリエッティはおもむろに頭に付けていた髪留めを外します。
そのとき、ふわっと長い髪が広がります。

髪留めを翔の掌にあずけると、翔の指先を両手に顔をふせて涙します。


洗濯バサミの髪留めは、親しい相手への気持ちを込めた贈り物として手渡され、
翔の前ではじめてほどけさせた長い髪は、翔に対して心ひらいた表れとなり、
翔に抱いた女の子としての淡い恋心が表現されています。


つくづく洗濯バサミのアイデアはよくできているな~、と思います。

キャラクターデザインとしても、頭の特徴的なアクセントになっている上、
髪型をまとめることで活動的な女の子というキャラクターがわかりやすくなり、

洗濯バサミを使うことで、小人であることを明確にし、
その暮らしぶりまでも想像させる小道具として、
洗濯バサミはアリエッティのアイデンティティの一部と言えると思います。

つまり”洗濯バサミはアリエッティの心臓の一部だ、
忘れないよ、ずっと…”ということです。


おめもじでした。

[「アリエッティ」の洗濯ばさみ付]借りぐらしのアリエッティ [DVD]



タグ:映画

はじめてのやく祓い [日記]

先日の土曜日、寒川神社に参拝しました。

それで、昨日の月曜日にまた印象的な光を見つけました。

昨日は列島の大雨の余韻で風がとても強く、
青い空には細切れになった雲があちらこちらに浮かんでいました。
お昼ごろ、外に出ていたのですが、そのとき太陽が雲に隠れて、にわかにうす暗くなりました。

するとまもなく、私の横から何かがスーっと動いていくものがありました。
ちょうど流れる雲の切れ間から陽が差し込んでいて、
スポットライトに照らされたように車一台分くらいの面積の明るい陽の差した場所が、
私の目の前をあっというまに走って行きました。

思わず、”すげぇ”とあっけにとられました。
最近はまっすぐに伸びる光の線に縁があります。


それで、寒川神社に行った時の話に戻ります。

私の住んでいるところからほぼ真北にある、私の最大吉方位に位置する「寒川神社」。
28日の土曜日は大安でしたから、縁起を担ぎまくって、しとしと雨の降る中、参拝しました。

境内の周辺は林に囲まれていて、その一角に大きな鳥居がありました。
失礼のないよう最低限の神社マナーを覚えておき、鳥居をくぐる前に一例と挨拶をしました。

鳥居の上に3羽のカラスがいたら面白いなぁと思って観察しましたが、
結局この日、「3羽のカラス」は見ませんでした。木が多いのでカラスはいました。

今調べて見てわかったのですが、寒川神社の鳥居は「三の鳥居」という名前の付いた
鳥居があったようです。3つの鳥居があるから、ということでしょうか。

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境内に入ってまず手水舎(ちょうずや)で手と口を清めました。
ひしゃくを使った後、ちゃんと立てて持ち手を流しました。

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神門と呼ばれるご本殿前の大きな門。
門越しに見えているのが本殿です。

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神門の全体はこのように立派。雨降ってます。

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神門脇に大きな提灯が吊るしてあったのですが、
提灯の底につなげられた3本の縄が気に入ったので写真を撮りました。
部屋の天井の照明から3本の縄を渡してみたくなりました。

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神門をくぐると本殿前に広い空間があります。
すると本殿の方から太鼓を打つ音が聞こえてきました。

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ご本殿の屋根が渋くてかっこよかった記念のアップ写真を1枚。
木目のような独特の屋根肌が印象的。この屋根には美を感じましたよ。

そしてご本殿に参拝しました。縁起のいい数字の入った千円札を賽銭にして、
2礼2拍手2ステップでテンポよく神さまに感謝しました。


そのあと、境内内を歩き回っていて、客殿の前に立つと、
どうやら厄除けやご祈願を随時受け付けているようでした。

厄年年表を見てみると、「本厄・昭和62年生まれ」。
あ、これ、自分じゃん。”
早生まれなので、61年生まれと考えても「後厄」になる、と。

”そうか、こんなの知らなかったけど、このタイミングでここにいるってことは、
御祈祷を受けておきなさい”、ということなのか、と。
というより、いったいどんな事をやるのか興味本位で受け付けのお兄さんに聞いてみました。

いくらお金が必要なのか探るハラもありましたが、(なんせ相場を全く知らない)
手持ちのお金で間に合ったこともあり、
受付で用紙に名前と住所、生年月日を書き、お金を奉納して受付を済ませました。

番号札と玉串奉奠(たまぐしほうてん)の作法の書かれた紙を受け取り、
客殿2階に広い待合室があり、そこで30分弱、本を読みながらすごしました。

待合室には、お茶とお菓子が用意されており、ご自由にどうぞでした。
最中に似た紅白のお菓子がけっこう美味しかったので、たくさん持って帰りたくなりましたが、
バチ当たりもいいところなので、紅白1個ずつをいただきました。

時間になるとアナウンスがあり、待機者が整列、集合し、巫女さんが何を配っていると思ったら、
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御祈祷用の白い聖なるユニフォームをお借りしました。

半纏のような仕立ての薄手の衣で、気分は中島みゆき夜会・今晩屋のラストシーン

そして手を水で清めて、ご本殿内の拝殿に向かいました。
一番前の席に座り、全員が着座したところで、
ステージ(?)の上で正座する神職の方が挨拶をするとともに、一同起立、頭を少し下げ、
祓え串による清めが行われました。

そのあと、おもむろにステージ後方の太鼓を打ち鳴らします。
太鼓の響きが空間を清めています。目の前の空間すべてが振動を受けます。

そして赤紫色の狩衣(?)の宮司さんらしき人が登場、中央に本殿に向かって座り、
高い天井から吊るされた大小無数の鈴をつけた縄をゆらし鈴の音を響かせます。
この鈴の音シャラシャラと、すっごくいい音なんです。
もっと鳴らして宮司さん!もっと!

そして、お経的な発声で祝詞らしきものが読み上げられはじめました。

ですが次第に、”おや、これお経?、違う、「横浜市」って言ってるぞ”
どうやら御祈祷を受ける全員の名前と住所と祈願を読み上げているのです。

私の聞きとれた限り、山梨県や栃木県など遠方からお越しの方もいたようです。
たまに住所や会社名にカタカナ文字やアルファベットがあると、
それもお経っぽく読まれるので、ちょっと面白かったです。

それがしばらく続き、自分はいつ読まれるかな~と耳をそばだてていました。
すると、ちゃんと自分の名前と住所も読み上げてもらえました。ありがたや。
どうやら私の分がトリの読み上げとなったようで、
読み上げ後はあきらかに聞きとれない詞が続き、まもなく締めくくられました。

最後に玉串(榊の枝)を受け取り、ご神前に供えました。作法もバッチリだったと思います。
これで御祈祷は終わりでした。
ささっと拝殿を後にする前に拝殿のはじから周りを観察してみると、
ステージわきに大きな「スピーカー」がありました。やはりステージですね。(?)

ユニフォームを返却するとありがたいお土産がありました。
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お酒に土にお菓子など、さまざまなグッズの詰め合わせでした。

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御祈祷後、おみくじを引いたのですが、ちゃんと「大吉」が出ました。
さすが大安の最大吉方位の寒川神社です。

商売:物の値変動あり
相場:上昇する 利あり
…これってネットオークションでの出品参加は大吉ではないですか。
最近、利益目当てで売り買いをやっていたんですが、利益でましたよ、ちゃんと。
6万円かけた元手をきっちり回収してます。

裏には感謝の心についての神さまの教がありました。

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寒川神社にはまた行きます。
本殿での祈祷を受けた人だけが入れる庭があるそうです。

近いうちいずれ。ちょっと楽しみです。

おめもじでした。

光の道筋を行きなさい。 [日記]

今日は、ちょっと不思議な日でした。

午前中はずっと気分が良くて、顔が自然と笑いそうになっていました。

午後になって、しばらくずっと頭の中で、考えたことがすらすら文章になって、
勝手に気になることをどんどん言葉にして回答を与えたり、疑問点の正体を明かし始めるのです。

メモのとれる状況ではなく、あんまり情報量が多かったので
いくつかのことは忘れてしまいそうですが、思い出して記録しています。


きのう、5月25日のことなのですが、思うところあって調べものをしていて、
その時たまたま自分の生まれの吉方位について風水的に調べてみたのです。

すると、住んでいるところから「北」が「最大吉」であることが判明しました。
大吉よりも上があったとは恐れ入ります。

さらに調べてみると、住んでいる場所の「ほぼ真北」に八方除として
全国的に有名らしい神奈川県の「寒川神社」を見つけました。

寒川神社、これがまたずいぶん有名だとわかったので、びっくりしました。
いわゆる「パワースポット」としてもかなり知られている神社らしく、
こんな身近に素晴らしくエネルギッシュな場所があったことに今更、気付きました。

そして寒川神社についても調べていくと、寒川神社は「レイ・ライン」と呼ばれる、
日本の聖地がほぼ真一文字に「一直線」に並ぶ地点に位置していることがわかったのです。

「御来光の道」とも呼ばれるこの「レイ・ライン」の直線上には、
寒川神社を含み、富士山頂、出雲大社といった私でも知っている霊地があり、
他にも元伊勢や日蓮宗の霊山である七面山など、複数の要所が存在しているようなのです。

今日は早く寒川神社に行きたくてワクワクして楽しい気分になっていました。
ひとつめはレイ・ライン、「光の直線」です。


次にこの事実を知ったこの日、私がよく見ているジョナサン・ケイナーの星占いでは、

5月25日付けのうお座 今日の予言にこんなコメントがありました。(以下引用)

” 自分が丘の上にいるところを想像してみてください。風が吹いていて、
あなたの服装はいかにも寒そうですが、あなたはまったく気にしていない様子です。

あなたの手には、宝石がちりばめられた力の杖が握られています。
エネルギーに満ちているその杖は、シューシュー、パチパチと音を立てています。
遠くには、あなたがもっとも変えたい、あるいは影響力を与えたいと思っていることが見えています。
あなたは慎重に狙いを定め、明るく輝く光線を発射します。

光線は的に命中します。これであなたの未来は永遠に……より良い方向に変わります。
非現実的? 少し。でもほんの少しです。今、すごいことが起ころうとしています! ”

ふたつめは「明るく輝く光線」というキーワードが出てきました。


ここではたと気づいたのが、最近ヘビーローテーションで聞いている、
Perfume(パフューム)の「レーザービーム」という楽曲。
ここでもまた、「光線」が登場します。
”ストレイト まっすぐだね 恋愛はきっとレーザービーム”といった歌詞が歌われています。

ここ数年の音楽の好みは流行りのヒットチャートにはまったくあてはまらず、
中島みゆきやマイケル・ジャクソンなどが中心だったので、
アイドルソングを気に入る、というのは私には非常に珍しいことだったのです。


最後のよっつめ、今日の話。
仕事中の午後、自転車用の「ライト」を職場の年配の方からいただいたのです。
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高輝度LEDライト2基を備えた自転車用ライトを突然手渡されたのです。

約束などはなく、これやるから使えよ、といった調子でプレゼントされました。
私の乗っている自転車の豆電球式ライトよりも格段に明るく、
軽く10メートルくらい先まで光が伸びます。
まぶしすぎて正面からの光は絶対に直視できません。

自転車のライトは暗い道を照らす光です。


こういうのシンクロニシティって呼んでいいのでしょうか。
ここ3日ほど「まっすぐな光線」をよく目にします。


なんというか寒川神社にお誘いを受けている気分です。
今日、浮かんできたキーワードは、寒川神社での迎え役(?)として、
「3羽のカラス」が遣わされるそうなのですが、本当のところはよくわかりません。

今週末の土曜日は「大安」。
この日に寒川神社に参拝する予定です。


おめもじでした。

家の水回りにペンギンを住ませます [物と暮らし]

シャンプーやハンドソープの入ったボトルのノズルって、
使っているとだんだん奥まった隙間に汚れがたまってきて、
ちょっと小汚い部分が目立つようになりませんか。
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ノズルの根元は汚れがたまりやすいんですよね。

でも、もうこんな汚れとは無縁のボトルがあったんです!
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それがこのペンギンポンプ。
ノズルがクチバシに見えたらば、もうこれは「ペンギン」の仲間入りです。

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このペンギンの頭のツルツルっぷりをごらんあれ。
水やハンドソープがたまる場所などほとんどありません。
液体は下に流れるしかない形状なのです。
表面を軽く拭けばいつでも簡単にキレイにすることができ、清潔感が保たれます。

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本体をそのまま押せば内容液が出る仕組みです。
安定感があるので指先で押さえる場所を選ぶこともありません。

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白いカバーを外して詰め替えができます。口が広いので詰め替えも簡単です。
詰め替えのタイミングも、正面のスリットを見れば残量がわかるようになっています。

このペンギンは、
・汚れにくい
・押しやすい
・詰め替えやすい

ポンプに求められる3つの要求を高い水準でクリアーしている完成度の高いプロダクトです。

シャンプーやハンドソープ、洗剤など水回りで少しずつ使う液体用品に幅広く使うことができます。
見た目のシンプルなスタイリングなので、置いても雑然とした印象になりにくいのもポイントです。

水回りが汚れていると神さまががっかりして家の運気が落ちるらしいので、
こういうアイテムがあれば無用な心配ごとも減りそうです。

ペンギン化完了

おめもじでした。

umbra(アンブラ) ペンギンポンプ ホワイト



タグ:雑貨

古い服にさようなら、新しい服にはじめまして [持ち物ダイエット日記]

近頃、持っている服の政権交代の兆しが見えてきています。

よって、古い着たおした服にはご退場いただき、新しい時代を迎えねばなりません。

新時代の先鋒として、ベーシックアイテムの地位を築きつつある、
ユニクロのプレミアムコットンのVネックTシャツ

着心地の良さ、使い勝手の良さに加えての低価格。
これは古い価値観に基づく服の所有感覚をあらためるいいきっかけとなりました。

ご苦労様でした。
そして昨日、3枚のTシャツを整理しました。

2枚は黒の長袖Tシャツ。
一着はシンプルな黒無地、もう一着は袖にチャック付きポケットのある変わりダネ。
長く着ていたこともあり、袖や襟はよく見るとずいぶんくたびれていました。

もう1枚はグレー地の胸にプリントの入ったTシャツ。
これは着ていてちょっとでも汗をかくと、プリント部分だけ異臭を放つ不思議アイテム。

プリント部分がゴムラバーのようにぶ厚く、おそらく部分的に蒸れやすかったのだと思います。
Tシャツなのに夏場に不向きときて、いまさらもう一度着ようとは思えませんでした。

整理したおかげで衣装ケースの中に少しばかり余裕が生まれました。


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つい先日も新たにプレミアムコットンVネックを1着買いました。

夏を控えたこの時期なので半袖タイプを選んでいましたが、
そんなことより、私は生まれて初めて、「ピンク」の服を買っていたのです!

しかもそれを確信的に買ったことも、服に対する革新的なアプローチでした。

その動機付けになったのが4月に買っていた「SUNSPEL(サンスペル)」という
英国のアンダーウェアメーカーのパーカーでした。

濃いネイビーブルーの一見普通のパーカーなのですが、
生地に陰影のきれいな光沢があり、パーカー特有の”ど”カジュアルなテイストではなく、
すべすべした肌触りで生地が薄く、着てもあまりダボっとした感じになりません。

透かすと外が見えるくらい薄いのに丈夫で、
店員さんいわく”実際に何年か着ているけど、なかなかくたびれないんですよ”とのこと。
けして安くはない一着でしたが、気に入って購入していました。

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このサンスペルのパーカーの色と、淡い色合いの「ピンク」は合うかもしれない、
という直観が人生初のピンクファッションへと舵を切るきっかけになりました。


ピンクには人の気を「柔」にする効果があり、
人間関係を良くする効用のある色と言われているようです。

私は先日、レインドロップによって氣の強い人間だと教えてもらったので、
ピンクの色の力によって氣のバランスも調整されるかもしれないと、期待しています。

色気のない黒はナンセンス。無難なモノトーンにさようなら。
これからはピンクとも仲良くします。

私は古い服を手放して、新しい服を着ます。

おめもじでした。
タグ:整理論 雑貨
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