アリエッティの洗濯バサミが大事。 [借りぐらしのアリエッティ]
「借りぐらしのアリエッティ」公開からもうすぐ1年、6月17日にDVDとBDで発売になりました。
お久しぶりです。アリエッティとはごぶさたしてました。
DVDを買うと、アリエッティの洗濯バサミの髪留めが先着購入特典としてプレゼントされました。
これは公開当時、劇場やローソンなどで販売されていたものとほぼ同じもののようで、
私は買わずに見送っていたのですが、手に入っちゃいました。
この髪留めとして使われる洗濯バサミ、
劇中ではアリエッティの心情を表現する小道具として、うまく機能していたのが印象的です。
アリエッティは常に洗濯バサミを付けているわけではなく、
はじめての”借り”に出向く支度の仕上げとしてはじめて髪留めを付けます。
それまでボリュームのある長い髪をした女の子らしい印象だったのが、
髪をまとめることで、ポニー・テイルになり、活動的な印象に変わります。
”さぁ、いくぞ、”というアリエッティの意気込みが髪型にも表現されているのがわかります。
次に髪留めが用いられるシーンは、
アリエッティを見つけて、小人とコンタクトをとろうとしている翔という少年に対して、
”これ以上関わらないでほしい”という意志表示をするために、
アリエッティが単身、翔の休む家の2階へ向かうときの支度のシーンです。
このときは、はじめての借りの時とは打って変わって、厳しい表情を浮かべています。
アリエッティは不器用ながらも責任感のある女の子です。
アリエッティは翔の部屋の窓のそばのツタの葉の裏に隠れながら、翔とはじめて会話をします。
そのとき、カラスがアリエッティを見つけて飛びかかってくるのですが、
勢いあまったカラスは網戸に首を突っ込み、激しくもがいて暴れます。
すぐそばにいるアリエッティは葉から振り落とされそうになりますが、
翔は葉っぱごとアリエッティを手に包み、自分以外の人間に見つからないように、かくまいます。
このあと、無言でこっそり翔のもとから立ち去るアリエッティでしたが、この翔の振る舞いから、
翔は危害を加えるような人間ではないかもしれない、と思うようになります。
行動を開始するとき、緊張感のあるシーンでは洗濯バサミで髪をまとめてます。
「髪をしばる」それだけで少し気の引き締まった表情が出るのが面白いところです。
アリエッティは物語の後半にさしかかるあたりからずっと、髪留めを付けていますが、
最後の最後にアリエッティは髪留めをはずします。
それはアリエッティと翔との別れのシーンです。
アリエッティたち家族は人間に見つかったがために遠くへ引っ越しをするところで、
翔は、あさってに患っている心臓の手術を控えています。
別れを惜しみながらも、お互いの行く末の健闘を祈り合うような別れ際、
翔は、一粒の角砂糖をアリエッティに手渡します。
それを受け取ったアリエッティはおもむろに頭に付けていた髪留めを外します。
そのとき、ふわっと長い髪が広がります。
髪留めを翔の掌にあずけると、翔の指先を両手に顔をふせて涙します。
洗濯バサミの髪留めは、親しい相手への気持ちを込めた贈り物として手渡され、
翔の前ではじめてほどけさせた長い髪は、翔に対して心ひらいた表れとなり、
翔に抱いた女の子としての淡い恋心が表現されています。
つくづく洗濯バサミのアイデアはよくできているな~、と思います。
キャラクターデザインとしても、頭の特徴的なアクセントになっている上、
髪型をまとめることで活動的な女の子というキャラクターがわかりやすくなり、
洗濯バサミを使うことで、小人であることを明確にし、
その暮らしぶりまでも想像させる小道具として、
洗濯バサミはアリエッティのアイデンティティの一部と言えると思います。
つまり”洗濯バサミはアリエッティの心臓の一部だ、
忘れないよ、ずっと…”ということです。
おめもじでした。
お久しぶりです。アリエッティとはごぶさたしてました。
DVDを買うと、アリエッティの洗濯バサミの髪留めが先着購入特典としてプレゼントされました。
これは公開当時、劇場やローソンなどで販売されていたものとほぼ同じもののようで、
私は買わずに見送っていたのですが、手に入っちゃいました。
この髪留めとして使われる洗濯バサミ、
劇中ではアリエッティの心情を表現する小道具として、うまく機能していたのが印象的です。
アリエッティは常に洗濯バサミを付けているわけではなく、
はじめての”借り”に出向く支度の仕上げとしてはじめて髪留めを付けます。
それまでボリュームのある長い髪をした女の子らしい印象だったのが、
髪をまとめることで、ポニー・テイルになり、活動的な印象に変わります。
”さぁ、いくぞ、”というアリエッティの意気込みが髪型にも表現されているのがわかります。
次に髪留めが用いられるシーンは、
アリエッティを見つけて、小人とコンタクトをとろうとしている翔という少年に対して、
”これ以上関わらないでほしい”という意志表示をするために、
アリエッティが単身、翔の休む家の2階へ向かうときの支度のシーンです。
このときは、はじめての借りの時とは打って変わって、厳しい表情を浮かべています。
アリエッティは不器用ながらも責任感のある女の子です。
アリエッティは翔の部屋の窓のそばのツタの葉の裏に隠れながら、翔とはじめて会話をします。
そのとき、カラスがアリエッティを見つけて飛びかかってくるのですが、
勢いあまったカラスは網戸に首を突っ込み、激しくもがいて暴れます。
すぐそばにいるアリエッティは葉から振り落とされそうになりますが、
翔は葉っぱごとアリエッティを手に包み、自分以外の人間に見つからないように、かくまいます。
このあと、無言でこっそり翔のもとから立ち去るアリエッティでしたが、この翔の振る舞いから、
翔は危害を加えるような人間ではないかもしれない、と思うようになります。
行動を開始するとき、緊張感のあるシーンでは洗濯バサミで髪をまとめてます。
「髪をしばる」それだけで少し気の引き締まった表情が出るのが面白いところです。
アリエッティは物語の後半にさしかかるあたりからずっと、髪留めを付けていますが、
最後の最後にアリエッティは髪留めをはずします。
それはアリエッティと翔との別れのシーンです。
アリエッティたち家族は人間に見つかったがために遠くへ引っ越しをするところで、
翔は、あさってに患っている心臓の手術を控えています。
別れを惜しみながらも、お互いの行く末の健闘を祈り合うような別れ際、
翔は、一粒の角砂糖をアリエッティに手渡します。
それを受け取ったアリエッティはおもむろに頭に付けていた髪留めを外します。
そのとき、ふわっと長い髪が広がります。
髪留めを翔の掌にあずけると、翔の指先を両手に顔をふせて涙します。
洗濯バサミの髪留めは、親しい相手への気持ちを込めた贈り物として手渡され、
翔の前ではじめてほどけさせた長い髪は、翔に対して心ひらいた表れとなり、
翔に抱いた女の子としての淡い恋心が表現されています。
つくづく洗濯バサミのアイデアはよくできているな~、と思います。
キャラクターデザインとしても、頭の特徴的なアクセントになっている上、
髪型をまとめることで活動的な女の子というキャラクターがわかりやすくなり、
洗濯バサミを使うことで、小人であることを明確にし、
その暮らしぶりまでも想像させる小道具として、
洗濯バサミはアリエッティのアイデンティティの一部と言えると思います。
つまり”洗濯バサミはアリエッティの心臓の一部だ、
忘れないよ、ずっと…”ということです。
おめもじでした。
タグ:映画
コメント 0