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生地の映える二ーディックのクッションカバー [物と暮らし]

先日、ひさびさに色々な買い物をした。

そこでたまたまめぼしい「クッション」を発見、迷いなく購入を即決。

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買ったのはNEED'K(ニーディック)というインテリアファブリックを扱うメーカーさんのものだった。

以前このクッションカバーとまったく同じデザインパターンのカーテンが気に入っていて、
取扱店で生地サンプルを見せてもらい、写真に撮るなどして購入を真剣に検討したことがあった。

その撮影したカーテンと自室の窓の写真をパソコンで合成して具合を確かめたところ、
そのときは残念ながら合わない、と判断。

そんな一度は断念したニーディックのカーテンが、たまたま立ち寄ったインテリアショップにあった。
たまらずカーテンに近寄ると、そばの商品棚に同じパターンのクッションが居た。(!)

カーテンもクッションカバーも同じGlaze(グレイズ)という名前のついたテキスタイルだった。
カーテンは買えなかったが、クッションなら買えるし、欲しい!

生地の裏側の縫製具合を見たり、ひととおり納得いくまで観察した。
品質協議委員会は製品に問題なし、と判断。そして店員さんに声をかける。

中材のクッションは別売りで、羽毛・スタンダード・低価格タイプの3種類が選べた。
羽毛は少し柔らかすぎる、安い素材は長期的な質が心配、なので展示品と同じスタンダードにした。

シワシワやねん
中材クッションは空気圧縮された真空パックのようなパッケージングで、見事にペタンコだった。

封を開けてもつぶされて型崩れしたまんまだったら、どうしよう。
シワシワだったけど、持ち運びには理にかなっていた。

パンパンやねん
封を切るとすぐさま、スーっと空気を吸い始め、みるみるうちに膨らんで弾力を取り戻した。

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そしてカラッポのクッションカバーに中材を入れて出来上がり。

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このニーディックの生地、独特の鈍い光沢を放つ糸の仕合せがとても美しい。

ラインごとに異なるパターンで編まれていて、クッションを形にした後しばらく眺めてしまっていた。

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「カーテン」としてのグレイズタイプの生地は光沢をもつ横ラインの部分がドレープの山の部分で
照明を照り返して、よりいっそう魅力的な表情を見せる。

生地そのものは平面ではあるけれど、カーテンになると立体感を持つようになる。
立体感を持ったときに生地がどんな表情になるか、きちんと計算されていると思う。

まさかクッションひとつにこれほど魅了されるとは思っていなかった。
とてもいい買い物ができた。

おめもじでした。

(インザルーム)in The ROOM クッションカバー(ヘイフラワークッションカバー) 【ローズ】


タグ:雑貨

イヤフォン選び、十人十色 [物と暮らし]

残念なことに今まで使っていた「イヤフォン」の調子が悪くなってしまった。
左側の音がまったく聞こえなかったり、ブツブツと切れ切れに聞こえたりして、
気持ちよく音楽が聴けなくなってしまった。

新しいイヤフォンが欲しいな、自然と頭をよぎるこの考え。買い替え時は来た。

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新しく使うことにしたのはエレコムのインナーイヤーヘッドフォン EHP-IE10のグレー

数多く並んでいたイヤフォン商品の中でもかなりコンパクトでシンプルな四角柱のパッケージ。
新しく買った製品の化粧箱はしばらく保存しておくので、都合がいい形だった。

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スッと伸びた直線に曲線を加えたスタイリングが好みなので、このデザインには惹かれた。

カラーバリエーションがいくつかあり、そのうちのダークブルー、スカイブルー、レッドにも目が泳ぎ、
色選びにやたらと時間をかけていた。
こういう買い物はひとりでする方が集中できる。

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このイヤフォンはスピーカーの穴がかたよって配置されており、もの珍しく見えた。

そのためL・R、左右を逆につけると耳のくぼみに穴がふさがれて聞こえにくくなるつくり。
L側に点字のような小さな突起が付いていて触ればすぐわかるようになっていた。


このイヤフォン、私の耳にはとてもフィットしていた。
不調になった先代のイヤフォンは携帯電話に付属していた、いわばオマケのような品物で、
歩きながら音楽を聞いていたりするとポロリと耳から落ちることがしばしばあった。

そのイヤフォンの音質とほとんど差異は感じないものの、フィット感のおかげで少し「低音」が聴きやすい。
なによりイヤフォンを付けたまま首のストレッチなどをしても耳から落ちることがない。

1000円でお釣りがくる低価格帯の商品なので、音質の善し悪しを語るようなものではなく、
音を吟味するようなリスニングには向かない。

特徴を言えば、高音を拾いやすいようで、高音の鳴りが少々目立つ。
音漏れもするので、電車内など使う場所によっては音量に配慮する必要もある。

デザインと外れにくさを考えたら、この値段でちょうどいい満足感を覚えるイヤフォンだった。

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イヤフォンを探し歩いていると、本当に多種多様な商品がたくさんあった。
パッと見た目で面白いと思ったイヤフォンをいくつか紹介していく。

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クラシックな「カギ」の付いたカギフォン。
カギ部分に余ったコードを巻いておけますよ、というものだったと思う。

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きらびやかな「デコ」フォン。

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この写真だけだととても電子機器には見えない、サクランボフォン。


どちらかというとイヤフォン、
もとい音響機器の分野は男性的な嗜好や感性を持った商品群が多かったと思う。
しかし男女関係なく、いつの世も音楽は聴かれている。

同時にイヤフォンやヘッドフォンは今や街中でも身に着けるような道具になっている。

男性よりも女性の方が身につける物に対しての感度が高い傾向にあることを考えれば、
音楽ファンの女性のニーズを視野に入れた商品が出るのはごく自然なことだと思えた。

イヤフォンに明らかなファッション性を持たせた商品はここ何年かで増えた気がする。
中にはヘッドフォンのバンドに「コサージュ」のような装飾が付いた商品も見つかった。


男性は音質にこだわって高いお金を払えるが、
女性は見た目のごつい重そうなヘッドフォンにあまり関心のないことが、売り場を回ってわかった。


おめもじでした。

ELECOM インナーイヤーヘッドホン IE10シリーズ EHP-IE10GY


鼻が喜ぶ「DEICA」のルームスプレー [物と暮らし]

近ごろ、私の部屋ではほのかに心地よい香りが漂っている。

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先日、家具・雑貨を取り扱うお店で1本のルームスプレーを購入した。

それはDEICA(デイカ)というブランドの「アロマテラピー ルームスプレー」で、
8種類ある香りのうち「Reve(レブ)」という名前のついたものを選んだ。

DEICAは「泥華」と書くことを買ったお店のスタッフさんから伺った。
泥と華と言えば、もう蓮しか思い浮かばない。

そのとき、中島みゆきさんの夜会で歌われていた「紅蓮は目を醒ます」という歌を思い出していた。
ファン根性は根深い。

あ!蓮ですね、蓮華だ、と思いついて言うとその通り、そばにあった同じDEICAのアロマキャンドル、
そのパッケージを開けると、まさに蓮の花が開くがごとく、金色のパッケージが開いて真ん中にキャンドルがあるという、素晴らしく豪華なものだった。

そのキャンドルのガラスにはスワロフスキークリスタルをちりばめた指輪があしらわれていたり、
業界でもそこまでやる必要がないとも言われるほど、濃厚な香りのエッセンスを使ったなど、
まったく出し惜しみや妥協のない商品づくりをしているのがDEICAというブランドなのだという話をうかがった。

なんというか、商品の圧倒的なこだわりにちょっと言葉を失った。


話をルームスプレーに戻して。

それぞれの香りごとに色の違うリボンが付いていて、このままでも贈答用として通用しそうなパッケージ。

お店にはそれぞれのテスターがあり、ひとつひとつ香りを確かめてみると、
ほのかに甘い匂いに、鼻にツンとこない清涼感、そしてみずみずしい印象の香りを感じた。

以前に買ったロタンティックのフレグランスに比べると香りの濃度はやや薄い。ロタンティックの香りはごく少量で充分なほど濃厚なものだ。


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中にスプレーボトルが入っていて、パッケージはハンガーサシェ(香袋)として使えるようになっている。

上に抜けた穴を切り欠いてフック状にし、ドアノブなどにひっかけられるように、ミシン目が付いている。こうして両側2枚をハンガーサシェとして、パッケージに直接スプレーして使えるようになっている。

香りもさることながら、使い方を広げられるように施されたパッケージングの工夫、ムダがない。


また、それぞれの香りに特徴と心理効果があるようで、
「Reve(レブ)」の香りはなんと、リラックスと集中力をもたらしてくれる香りらしい。

また、新しいことをスタートさせたい・目標を達成したい・そんなあなたにとおすすめされた紹介文があったので、今思うと、この香りを一番心地よく感じたことがとても腑に落ちる。

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さぁ、さっそくこの香りを一吹きしてみよう!

と、思ったのだけど、お店で試し吹きなどできなかったので、
どんな風に内容液が噴霧されるのかわからず、おそるおそるゆっくりスプレーの引き金を引いてみた。

…勢いがなさ過ぎて、びゅぴゅっと水鉄砲のように出てきてしまった。慎重すぎた。

買った日の翌日の夜、この気に入った香りに包まれて睡眠しようと、昨日の反省を踏まえて、
普通に引き金を引いてスプレーした。

部屋の上の方に向けてスプレーすると同時に、右手の違和感。
なにか小さい物も一緒にパラッと下に落ちた。

!?

…引き金が取れていた。壊しちゃった

その時、私は目が点になっていたことだろう。
そんなに馬鹿ヂカラで握ったつもりはなかったものの、壊してしまったのは事実だ…。

心地よい香りに包まれながら、横になり私は残念な気分だった。
きっとアロマ効果が働いて残念度が和らいでいたに違いない。

翌日、購入したお店に行き、「スプレーノズルの部品だけ」を注文して取り寄せることはできないものか、相談しに行った。

ありがたいことに、そのお店の親切な店員さんがかけ合ってくださった。

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翌日。さっそくスプレーノズルを無償で手配していただき、壊したノズルと交換、再びいつでもスプレーできるようになった。

お店のスタッフさんとメーカーさんには本当、お世話になりました。ありがとうございました。

もう壊さないように!大事に使いたいと思います。


おめもじでした。


DEICA〔デイカ〕D-00231AROMATHERAPY ROOM SPRAYREVE(レヴ)



タグ:雑貨 香り

立てよ、国民!しゃもじ、大地に立つ! [物と暮らし]

利用者の9割は女性であろう雑貨屋さんの一角、
とっても可愛いお弁当がつくれそうなグッズの並ぶ場所から私を呼ぶ、黒いしゃもじ。

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「立つしゃもじ」

この6文字以上に、この商品を簡潔な日本語で正確に示す言葉を私は思いつかない。

この「立つしゃもじ」は調理器具、生活雑貨などで有名な株式会社マーナさんの製品。

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もはや商品名がわかれば説明不要なのだけど、このしゃもじは立つ。

膨らんだ持ち手の底が平らなため、スッと上を向いて自立する。
立つことによって、使った後でも置き場所に困らないし場所もとらない。
そしてホコリもかぶりにくい。

それにしてもどうだろう、この曲線美。
すでにオブジェの領域に抵触しつつあるのではないか。

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この持ち手はただ立つだけの造形にあらず、
手にしてびっくり、しっくりと手になじみ、持ちやすく力が入れやすい。
炊きたてのご飯をかきまわす手ごたえに違いを感じる。

しゃもじ面と持ち手の境目では、曲面の凹凸が緩やかに切り替わり、
すくいやすさと持ちやすさに応じたきめ細かい造形になっている。

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はじめて店頭で手に持ったときは、立つことよりもその持ちやすさに、お!と目を開いた。

立つことばかりで、持ちにくかったならそれは本来の道具として本末転倒、
これはしゃもじとしても、立つ付加価値にしても、きちんと両立されている。

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さらに立つこと、握りやすさ、に加えて、ご飯をすくいやすいフチの薄い造形も「立つしゃもじ」のポイント。

すくう面の先から持ち手のふもとまで、ぐるっとフチが薄い。
ご飯を切り分ける感覚でサクサクッと、すくえる。

パッケージではしゃもじの先を少し出して実際に触れるようになっていることからも
薄さにはちょっと自信が感じられる。

また、ご飯のくっつきにくい表面にある
大仏様の螺髪(らほつ)のような突起はひとつぶ2ミリほどで小さい。
電信柱に張り紙をされないように巻かれるイボイボシートと同じでかなり細かい。

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終わりに家で使っている象印ZUTTOシリーズの炊飯器に付属のしゃもじと「立つしゃもじ」とを比較すると、一目瞭然、今までのしゃもじは立つしゃもじのおよそ倍の厚みがあった。

ふたつのしゃもじを同じ距離に置いて写真を撮ったので遠近差によるごまかしはない。


しゃもじでは意外だったカラーバリエーションも豊富。

黒以外にも、赤・白・ピンク・黄があり、私は白いご飯が映えるよう、
また、しゃもじにご飯粒のくっついた事に気付かずにカピカピになることを予防する意味で黒が良いと思った。

そのときお店に黒しかなかったのだけど、他の色があってもしゃもじは黒を選んだ。


買った後で気付いたのだけど、「立つしゃもじ」は
ドイツの国際デザイン賞「デザインプラス」を受賞している。
ドイツと白いご飯が結びつかないけども、ドイツで評価を受けたことは、
それだけ物としての実用性と美観を備えた逸品であること。これは本当に疑いようがない。

マーナのしゃもじはすごい。

しゃもじもおめもじも、古い日本の女房言葉。

おめもじでした。

立つしゃもじ ブラック K-386BK



タグ:雑貨

ペンタブレットで絵を描こう [物と暮らし]

パソコンの操作はキーボードとマウスがあれば、ほとんど不自由しないと思っていた。でも例外があった。

「絵を描く」ということが、マウスでは少々むずかしい。

筆をとる指先と手首のさじ加減は、手のひら全体を動かすマウス操作と似て非なるものであり、筆運びがままならない。

「ペンタブレット」という紙にペンでものを書くように操作できる入力機器があることを一応知ってはいたのだけど、今までそれを買おうと考えたことはなかった。

しかし最近になってペンタブレットが欲しくなり、とうとう昨日、本格的なペンタブレットを買うに至った。

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この黒い扁平な板が、Wacom(ワコム)のIntuos4(インテュオス4)というペンタブレット。

操作面のデザインがすっきりまとまっていて、スタイリングも好み。厚みは15ミリ以下に抑えられており、端がなだらかに落ちるようにカーブしているのでデスクに置いて書いても、ほとんど違和感を感じない。

見た目も使い心地も価格以上に満足できた品物で、本当に買って良かったと思う。


私はペン入力というと、携帯ゲーム機のニンテンドーDSにあるタッチパネルとタッチペンしかろくに扱ったことがなかったので、見た目を気に入ってはいても購入には慎重になっていた。

さっそく下調べに行った最寄りの家電店ではペンタブレットの取り扱いこそあったものの、売り場にはモックアップ(製品模型)の展示があっただけで、ペン入力を体験することはできなかった。

実際の使い心地を加味して判断せずに買って後悔するのも面白くないので、また別の家電店に行くと、パソコンに接続されたペンタブレットお試しコーナーがあったので、気が済むまで使い心地をたしかめた。

途中、何度か小さな子供らが触りたそうに見ていた。耐えかねてたまに席を外す。

その甲斐あって、操作性に関するモヤモヤは晴れ、帰りみちに購入を決意することに。
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タブレット付属の専用ペンとペンスタンド。

小指ほどの太さの電池を使わない専用ペン。

ペン先手前でわずかに広がるように太くなっているグリップ部分のおかげで指がずり落ちにくい。他の製品では文字通り軸がまっすぐな専用ペンのものも見かけたが、私にはこちらの方がありがたかった。

ペンを使い分ける際の目印になるように色つきリングも用意されていた。使い分けるペンはないけど気に入った赤色リングに交換した。

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「書く」だけではなく「描く」ことにも万全の準備が。

ペンスタンドの中には書き味のことなる4種類の交換用の芯と、芯抜き用のリングが収納されていて、ペンのサポーターとしてこれでもか、という工夫が随所に施されていた。

ペンは立てても寝かせても置けるような形になっており、スタンド底部にはしっかりと重みもあり、底にゴムも貼られていた。付属のペンスタンドも製品としてぬかりがない。

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タブレットの操作部分には、ホイールと8つのボタンがあり、パソコン上でボタンの機能を自由に設定できる。

これが本当にありがたかった。

たとえば「Ctrlキー」と他の別のキーを押して動作するようなショートカット操作がこのボタン一つで行える上、その操作名がボタン隣の液晶に表示されるのでわかりやすい。


まずは使ってみてなんぼ、ペンタブレットに慣れるためにひとつイラストを製作することに。

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これは「キングゲイナー」というガンダムの生みの親、富野監督の作品のひとつである「オーバーマン キングゲイナー」の主役マシーン。

…の「下書き」。…の「途中」。


キングゲイナーはぬいぐるみロボットとも称されており、デザインは基本的に曲線で構成されているので、フリーハンドで描くにはもってこいの題材だと思っていた。

少し前に下書きだけを鉛筆で書きかけたイラストがあったので、今回それを「完全デジタル作業」で完成させようという企みである。


実際、タブレットで線を引いても、意外と思ったようにはならない。線の太さや質感・速度もすべて自分で設定しなくてはならないので、自分好みの線をまだつかみきれていないことがわかった。

とりあえずこれが完成できれば、それなりに手が慣れてくるだろうと思うもので、地道に丁寧に納得いくまで描きこんでみたいと思う。

人生初のペンタブレット、こりゃー新境地。描くのが楽しい。


おめもじでした。

Wacom プロフェッショナルペンタブレット Mサイズ 紙とペンに迫る書き味 Intuos4 PTK-640/K0



タグ:制作

縁あって、第一回 ほぼ日作品大賞展へ [物と暮らし]

 「第一回 ほぼ日作品大賞展」という、ほぼ日刊イトイ新聞で企画された展示が開催されているCLASKA(クラスカ)のギャラリーに行って参りました。
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大量生産品とは異なる人を惹きつける物としての製作した個人・グループの思いがにじむような「作品」。

「物」として、他の何かとは比べようのない魅力を持つ「作品」を募集し、そんな作品を手掛ける人達を応援する形で募集された「ほぼ日作品大賞」。(私はこんな解釈をしています。)

今年の7月、山田ズーニーさんのワークショップに参加した時、この作品大賞に応募して作品が二次審査にまで選ばれた方と同じグループになり、この企画を知りました。

私はその方の作品も含めてサイト上でいくつかの作品に投票していました。これも何かの縁だろうと思いギャラリーに足を運んだのが本日24日の展示最終日でした。

そうして最終的に入選した37点の品がクラスカにギャラリーに展示されていました。


この第1回の大賞を受賞したのはsunui(素縫い)さんによる「カンカンバッチ」。

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お菓子・ケーキ作りに使われるような金属製カップを叩いて引き延ばして勲章に見立て、それを世界の国々を旅する中で集められた生地に縫いつけて装飾されたバッチとのこと。

ほぼ日のサイトで見てもわからなかった物の質感や情景、この展示でじっくり観ることができました。

最初の印象として、個人的に「縫い目」がまっすぐでなかったり、等間隔でないあたりが、一種の雑さのように思えて気になってしまったのですが、実物を見ると妙に納得がいきました。
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一番目を引く核であろう勲章のケーキカップ部分は叩いて伸ばしているため、型にはめて作ったような物ではありません。

そして作品大賞の審査員のお歴々のコメントにもありましたが、勲章という威厳ある物をケーキカップという、もともと威厳などとは遠いまったく別の用途の素材を使っているという着眼点。

ケーキカップを変形させて作られた手仕事の残る「味」は、機械やミシンで正確にきれいに縫われた糸の並びとは趣が異なります。

その勲章カップの持ち味、テイストを考えたとき、あの素朴な縫い方は意図的であれ無意識的であれ、とてもマッチする組み合わせだったんだ、と腑に落ちています。

私はついつい個人的な好みを通して「物」を観てしまうので、審査員の方々の視点を想像することは面白い体験でした。


37点の中で売っていたら本当に買いそうな作品がありました。個人的な好みのおめもじ大賞が二つ。

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「無着色の木でできたバナナ」。

一番実物を観たかったこのバナナさん。木材そのものの色を活かして作られた小さなバナナさん。

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熟れた目印シュガースポットも本物さながらに作られていて、アリエッティに似合いそうな「モンキーバナナ」ならぬ「小人バナナ」。

このバナナさん、糸井重里賞を受賞していました。飾り以上にはあまり使えそうでもないのですが、「ひと房」欲しい一品でした。


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「お箸とイレモノ」。

一見するとただの細長い木箱なのですが、手にとらせていただきますとその造りにニンマリ。

フタを横に滑らせるだけでお箸を取り出せる仕組みになっていてます。

箸箱の両端に工夫があり、一方に固定用のダボ棒が、もう一方にマグネットが仕込まれており、逆さまになっても箸が落ちない構造になっていました。それにより手ごたえのあるスムーズな開閉がとても小気味良い品でした。

片手でスッと開けて箸を出す…これを使った何気ない所作に憧れてしまいます。


他にも多くの作品があり、それらの作りこみ、アイデアや個性に触れてきました。

けっして実用的ではないけど、他の何かにはどうしても代えられないような作品。

同じような物はたくさんあるけど、確かな手仕事と独自の着眼点で創出された作品。

私も多少の物づくりをした経験があるので、何か応募できるような作品が造れるかなんて考えたりしましたが実際に選ばれた品々を観させていただくと、ちょっとやそっとでは敵わないな、という作品ばかりでした。

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奥の垂れ幕は…たぶん「素縫い」さんによるものかも。


クラスカの一階はダイニング & カフェ kiokuhというお店があり、食事ができました。

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玄米ご飯と豚肉のソテーのマスタードソースがけ、温かいポタージュのランチセットをいただきました。

今回、たぶん初めてまるまる一杯の玄米ご飯を食べたのですが、美味しいものでした。


おめもじでした。

エリザベス女王が認めたKENTの歯ブラシ [物と暮らし]

今や欠かせない毎日の歯磨き。

ここ数年、歯医者に通う機会がグッと増えたこともあり、
先生のアドバイスを聴き自分の歯並びに適した磨き方を少しずつ覚えています。

歯磨きなんてどうやっても大差ないだろうなんて認識は甘く、テキトーにこんなもんだろ、
なんて磨いていると汚れやすい急所が全然磨けていなかったりします。

きちんとこなすとなると案外大変な歯磨き。

気に入った道具さえあれば、大変さより使う楽しさの方にウェイトが傾く私。むろん歯ブラシも例外ではなく。


最近、私は初めて「動物毛」タイプの歯ブラシを使い始めました。

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「KENT」の白馬毛使用の超コンパクトヘッドタイプの1本です。

今年の夏に行った雑貨屋さんで見つけたKENTの歯ブラシ。

あ、これ歯ブラシだ。 …え、馬の毛使ってるの? へぇ~、と思ったらパッケージの裏にこんなテキストが。
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エリザベス女王2世!?王室御用達!?なんだこの歯ブラシは!

私には一生何の縁もなさそうなキーワードが1本の歯ブラシに印字されていました。
今や歯ブラシの世界は庶民も王室も水平線になったのでしょうか。

KENTはイギリスの老舗ブラシメーカーであることが調べてみてわかりました。

価格を見ると庶民でも買えないことはない値段だったので使ってみることにしました。

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私の歯並びからしてヘッドは一番小さいタイプを選び、毛の硬さは想像できなかったので、まずは標準的であろう「ふつう」を選びました。

よくある蛍光色などを使った「機能性第一」的な歯ブラシとは違い、トロッとした半透明のぬくもりある持ち手が道具としての品の良さを醸し出しています。

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ブラシをよく見ると、本当に自然毛を使っているらしく、数本だけ褐色の毛が混じっていたり、
毛1本1本の太さもまちまちです。


使ってみると、乾燥していた状態では硬く感じたブラシの毛も、水にぬれると「毛の当たり」が少し柔らかくなるようです。

人の髪もぬれるとクタっとするのと同じで、これは化学繊維を使った歯ブラシには無い特徴です。

自然毛といえど丈夫な毛が使われていて、多少力を入れてもしっかり毛が立ち、不安定な磨き心地を感じたりはしませんでした。

使い初めの歯ブラシは毛が硬くて歯グキがチクチクする、と感じることがありましたが、
KENTのこの歯ブラシには不快な刺激をあまり感じませんでした。

通っている歯科医院の先生にこの歯ブラシを診てもらったところ、”使える歯ブラシ”と太鼓判をもらいました。

英国王室のみならず、おめもじ御用達としてもしばらく使い続けてみたいと思えた歯ブラシでした。


追記:ある程度使って消耗してくると、毛が口の中で折れたり抜けたりします。
口の中に毛、あまりいいものじゃありません。
ですが、化学繊維ブラシと違って、外側に広がったりしないので、
毛が少しくらい減っても磨きやすい歯ブラシです。

おめもじでした。

KENT(ケント) 超コンパクト 白馬毛歯ブラシ M (ふつう)



タグ:雑貨

扇風機をイメージチェンジ [物と暮らし]

今日、部屋に置いてある扇風機をちょこっとカスタムした。

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先日、この扇風機を買った雑貨屋さんに立ち寄った時、この扇風機シリーズは2010年仕様に一部モデルチェンジされていることを知る。

そこにあった新しいカラーバリエーションのひとつ「ツヤ消しブラック」の扇風機を見て(あ、これ良い…)と一目ぼれ。

そこで気に入ったからといってもう1台扇風機を買う気にもならず、ある別の考えが頭をよぎる。

(…今の扇風機のプロペラカバー、サビついちゃって交換できないか考えていたし…)

(…新しいモデルのプロペラカバーの部品だけ注文することってできるのかな…)


扇風機そのものではなく一部の部品だけ買えないかどうか、お店の人に聞くだけ聞いてみることにした。

そうすると、一度メーカーに問い合わせて後日改めての連絡という形で対応してくださった。

最終的に部品のみのイレギュラーな取り寄せに応じていただき、念願の新品のツヤ消しブラックのプロペラカバーをゲットできた。

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前後2枚のカバーと取り付けに必要なビスやナットの入った小袋のセットのみを販売してもらう。もちろん交換・取り付けはセルフサービス。

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こうしてプロペラカバーの交換を済ませると、前よりもシックさが強調されたイメージに変わった。

くすんでしまったシルバーの輝きの代わりに落ち着いた雰囲気のブラックをまとい、一見新品を買ったかのような印象に。

本体は2008年型、カバーは2010年型、新旧なんちゃってハイブリッドモデル。

もう季節的にしばらく扇風機の出番がないのだけど、いずれまた夏はやってくる。

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カバーの表面を見ると塗装された仕上げらしく、前のシルバーメッキよりサビにくそうな感じがする。(あくまで期待。)

最初に買ったシルバーメッキされたプロペラカバーはサビを食い止められなかった。

どうしても扇風機は使っているとホコリが引っ掛かって溜まっていてしまい、夏場は湿気を含んでサビを作ってしまう。

ホコリ掃除をしたり、オイルを含ませた布で拭いたり、ロウを塗りつけたりしてサビ防止を試みるも、サビの進行は食い止められず、はがゆかった。

今は交換してピカピカ。

来年の夏はこの扇風機で乗り切る。


おめもじでした。
タグ:雑貨

膨らむじょうろ、平らなじょうろ [物と暮らし]

私は観葉植物としてモンステラを育てています。

当たり前ですが観葉植物には「水やり」の世話が欠かせません。

水やりをするためには「じょうろや水差し」といった道具が便利ですが、
私はそういうものを持っていませんでした。

そこで先日、ちょっと変わった「じょうろ」を買いました。

パッケージ
「D-BROS」からの「WATERING CAN」というつまりこれが「じょうろ」なのですが、
一般的なじょうろとはまったく形態がことなるので、一見ピンときません。

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このように買ったお店では窓際に水を注いだものを陳列していてその様子がきれいでした。

持ち手として機能するようにアクリルの棒が仕込まれているのですが、いかにも持ち手という見た目ではないのが面白いところです。

試しにこの棒を引っこ抜いて水を注ごうとしましたが、持つ部分が不安定になり両手で支えないと使えませんでした。棒の効果は抜群です。

アクリル棒の赤色がビニールの青紫に浸透していくようなきれいなグラデーションがお気に入りです。

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これは詰め替え用洗剤やレトルトカレーなどに使われているパウチパックと似たようなつくりになっていて、水を注いで袋が膨らむことでしっかり自立するようになっています。

液体を入れるには相性がいいようで、意外にも1リットル弱の水を入れることができるようです。

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パッケージ裏の使用方法の写真です。

持ち手のアクリル棒が機能的にも美観としてもいいアクセントになっています。

また注ぎ口のカドは丸くカットされており、もし植物にあたっても傷のつきにくい加工が施されています。

小人の洗濯バサミを
注ぎ口をとめておけば、ホコリやその他何かが入る事もありません。3日分程度の水を入れておいて鉢のそばに置いておこうと思います。

使わない時にはたたんでしまえばいいので、私のように頻繁にじょうろを使う事がない人にはちょうど良いものです。

これほどコンパクトになるじょうろを私は他に知りません。

今まで水やりは適当なコップやグラスでやっていたのですが、やはり水を外に向けて流すことには不向きです。

水やりがちょっと楽しくなるような、そしてありそうでなかったじょうろを見つけました。


おめもじでした。


D-BROS/Hope Forever Blossoming/Watering Can/水差し/フラワーベース/花瓶/made in japan/【楽ギフ_包装】



タグ:雑貨

メタフィスの電卓「soh」 [物と暮らし]

これは電卓なのです。

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なにはともあれ電卓なのです。

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パカッと開きます。

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液晶ディスプレイとソーラーパネル。ところで、となりの刻印「44024」って何ですか。

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+・-・= 使用頻度が高いであろう+のボタンだけは縦長に大きく押しやすくなっています。

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そうです。「soh」という電卓なのです。

これはMETAPHYS(メタフィス)というブランドの電子計算機で、黒・白・オレンジと3色のカラーバリエーションがあるうちの白いタイプです。


私はかねてから電卓を探していました。
色々な電卓を見ていく中で、一口に電卓といっても本当に様々な製品がある事を知りました。

中には見た目が気に入って手に取るも、ボタンを押してみるとどうも押しにくい…という残念なこともありました。

そんな中、これはいいかもと、この電卓の存在は知っていたのですが、先日たまたま立ち寄った雑貨屋さんのショーケースの中にあったのを発見しました。

そこで実際に手に取らせてもらうと、みるみるうちに気に入りました。

情報だけならネットでいくらでも集められますが、使い心地までは体験できません。
買った後につまらない後悔や妥協に甘んじないためにも
できるだけ実際に手に取ったものを選ぶようにしています。

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使いにくい電卓にありがちなのが、押しにくいボタン。

ボタン自体が小さかったり、さらにボタンの高さが本体と水平で、押すと沈み込んでしまうタイプなどは使いにくいと感じます。

私は電卓のボタンはある程度パパパッとテンポよく押せる方が使い勝手がいいと思います。

sohの丸いボタンは直径1センチ以上あるのでしっかり押しやすく、またボタン同士が適度に離れているので誤入力しにくくなっています。

そして意外とできない電卓もある「連続計算」。これもしっかりできます。
たとえば2+2=4をして、そこから=(イコール)を押し続けるだけで6、8、10…と続けて計算結果を表示できる機能、私の電卓選びには大事なポイントでした。


外観については、外側のシルエットが角ばったシャープの「硬めの印象」でありながら、内側の表示画面やボタンの輪郭は丸く、ソフトで「柔らかい印象」をかもしています。

薄い板を重ねたようなエッジの効いたデザイン、シリコン製のボタンやすべり止め、
実際手にしてみると「剛と柔のバランス」が絶妙で、とても気に入っています。


今やパソコンにも携帯電話にも当たり前に電卓機能が備わっています。

ただひたすら、そろばんのように計算に徹する道具、電卓。
私は計算に集中するときはやはり「電卓」が一番しっくりきます。


おめもじでした。

METAPHYS メタフィス 電子計算機 soh44024(ソウ) ホワイト



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