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ブログ誕生日「レチタティーボ」と「百葉箱」 [ブログについて]

なんだかんだと始めたこのブログ、今日で「レチタティーボの百葉箱」は開設一周年。

人知れずインターネットの端っこで更新を続けている。

おおよそ3日に1度くらいの少々ムラっ気のある更新ペースでこれからも続いていく。


…1年経って思う。このブログのタイトルの説明をしておこうと。

私は今までほとんど人に直接自分のブログを紹介したりはしていない。
それでも2回ほど紹介させていただいたことが、ある。

その時、口でタイトルを言っても覚えにくい、耳馴染みのうすい語を含んだこのタイトル。
覚えるためにメモが欠かせない実に不親切この上ないタイトルである。


まず「レチタティーボ」という言葉はオペラなど声楽で使われる用語で、日本語ではこれを叙唱という。
歌劇など物語性を持った舞台で、話の状況説明やナレーションにあたる部分を、
歌声と話声の中間のような、話し言葉の口調で歌っていく部分のことを意味する。

実際のところ無知なので、この説明は正確ではないかもしれない。

次に「百葉箱」。この言葉ならまだ一定の認知度があると思う。

これは気象観測用の計測器を中に納めた、屋外に置かれる小さな小屋のような装置のこと。
一昔前の学校には必ず一つは設置されていたらしいけど、今では見かけないところも多いらしい。


やや抽象的ではあるものの、この「レチタティーボ」と「百葉箱」は私の思うブログのイメージを象徴していた。

「百葉箱」、これは気象情報を記録していく装置でもある。
そして誰かしらが、その記録された情報を参照して、気象予報なり学習なりに使用する。

単純にブログは「ログ」の語源がなぞるとおり、情報の記録、日記のような側面も持っているので
ブログタイトルに「百葉箱」を使うのはマッチしているように思えた。

個人的に百葉箱のちょっとひっそりした佇まい、設置場所の日当たりと風通しが好きだ。


今では百葉箱は過去の物になりつつあるが、
昔は現在のアメダスの前身とも言える役割を果たしていた。
ひとつひとつの百葉箱の情報の蓄積と統合によって、
大きな予測や推移を確かめられるようになったのだ。

記事を書き続けていくことによって、わたし個人の変化がここに残される。

私の書いた記事が何らかの形で誰かの参考になるなら、それもまた良し。


声楽での「レチタティーボ」は、とても自由な歌唱部分であり、特に決まった形式を持たない。
場合によっては歌手は楽譜通りに歌わずに、即興的にこなすこともあるという。

そして「レチタティーボ」は、それだけで成り立つものではなく、
必ずアリア(独唱曲)など、次の場面へ結びつくようにできている。

何か書くにあたって、個人ブログなのだから、どこかで見たような読んだようなものではなく、
書いている人の個性なりユニークさ、考えのオリジナリティがにじむような、
そんな文章を残していけるようになろう、と思っていた。

個人的に私のような音楽好きが音楽用語を用いるのは自然なことだと思えたりもした。

もうひとつ、「レチタティーボ」の持つ何かにつながるという性質、
これはそのものブログを続けることで、やがて何かへとつながることを願った意味でもある。


語るように歌うように文を書き、百葉箱のようにひっそり、このブログは続いていく。

おめもじでした。
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